fapa book vol.3
川田喜久治「遠い場所の記憶:1951-1966」
、、、、、レンズ自体、過去と未来をのぞくマシンにかわりありません。望遠鏡も顕微鏡も、私たちの眼を想像的に複眼にするものです。ネガからポジへと、記憶の始まりを化学の暗がりから新たな幻影へと誘ってくれたのです。
―「遠い場所の記憶:1951-1966」川田喜久治
第三回目となる代官山フォトフェアに合わせ、川田喜久治「遠い場所の記憶:1951-1966」が刊行されます。本作には、1951年から1966年という、川田が写真家としてのスタイルを確立した最初期の作品群が纏められています。フォトフェアのメインビジュアルにも使用され、アサヒカメラ月例にて木村伊兵衛、土門拳に評価され、写真家としての出発点となった作品から、未発表の作品まで、激動の時代を川田ならではの図像によりとらえた写真集です。「過去の記憶だけでなく、未来への記憶もそこに潜んでいることを知らせてきます。ここで未視感と既視感も体験できるのです。この累々たる写真がリアルなイメージをなげかけて来るのはそのようなときなのです。時代も場所も超えて。」と語る川田喜久治の「写真のはじまり」の中に、過去、現在、未来の三つの記憶となる世界が広がります。巻末には、作家による原稿および、東京国立近代美術館のキュレーター増田玲の寄稿を日・英併記にて収録。
写真:川田喜久治
テキスト:川田喜久治、増田玲
デザイン:田中義久
判型:230 x 180 mm
頁数:304頁
本文:192点
製本:ソフトカバー
発行年:2016
エディション:1000部
制作:FAPA (日本芸術写真協会)
発行:Case Publishing
トークセッション「遠い場所の記憶 : 1951-1966」
川田喜久治(写真家) x 吉野弘章(東京工芸大学写真学科教授)
日時:10月2日(日)13:00-15:00
スピーカー:川田喜久治(写真家)、吉野弘章(東京工芸大学写真学科教授)
会場:ヒルサイドカフェ
参加費:トークセッション・レクチャー各回500円(3回券 1000円、通し券 1500円、サポートメンバー 無料)
定員:40名
お申し込み:当日先着順
* トーク終了後、サイン会を実施致します。FAPAサポートメンバーズカードをご提示頂いた方、並びに会場にて本作をご購入された方に限り、サイン会にご参加頂けます。